特集
競泳の強化にもつながるフィンスイミング
フィンスイミング競技の中で競泳要素が強く残っている競技がある。
それは「BF」ビーフィンと言われる競技だ。 クロール泳法に二枚のフィンをはいて泳ぐイメージをもってもらうとわかりやすいだろう。
2007年から世界大会競技になり、現在競泳のオリンピック選手もBF競技に参加している。50Mの世界記録保持者は、スイスのBAを専門とするFlori Lang選手だ。 公式HP
今回の日本選手権で、派遣標準記録を突破したのは男子BF競技のみであり、その突破者は、平野と平の2名だけであった。
両者とも競泳を専門とするトップスイマーであり、フィンスイミングは競泳の強化の一環に始めたと言っている。
今回は、競泳選手の視点からみたフィンスイミングについてスポットをあててみた。
受け継ぐバトン 平 拓也
フィンスイミングをはじめたきっかけは?
大学在学中に先輩である谷川選手に誘っていただきました。
競泳で一回生の時(高速水着全盛期)にインカレでB決勝に残って以来、2年間パッとしなかったので何かプラスになればと思い始めました。
それまでも他の先輩方が試合に出場し良い成績を残していたので、あわよくば自分も…という気持ちも少なからずありました。
競泳との違いはなんですか?
腕よりも脚が重要な点。
道具を使っている時点で当然といえば当然なんですが、1キックで進む距離が大きく、その分一気に疲労しやすいのでレース展開をしっかり考えなければいけないと今回の200mで感じました。
競泳のどの部分にいきてくると思いますか?
競泳よりレーススピードが速い中で如何にスピードを殺さず泳ぐか、抵抗を少なく泳ぐ技術は競泳でも役立つと思います。
特に僕は他の選手より体も小さくパワーもないので技術で他の選手を上回る必要があり、スタートから15mの潜水、浮き上がってからのストローク局面、どちらも競泳につながるヒントがあると思います。
フィンスイミングの魅力は?
やはり競泳では味わえないスピード感!
世界記録より速く泳げるなんて競泳ではありえませんから!
これからの競泳とフィンスイミングの目標をおしえてください。
競泳では短水路日本選手権優勝、2015年国民体育大会優勝
フィンスイミングでは世界で表彰台を目指します!
フィンをまよっている競泳選手にひとこと
平 拓也
受け継ぐバトン
所属: God.Phoienx
生年月日: 1989.7.28
出身: 大阪府堺市
身長・体重:168㎝ / 68kg
戦績
競泳
- 全国国公立大学選手権
- 100mバタフライ 優勝、200mバタフライ 2位
- 日本学生選手権
- 100mバタフライ B決勝3位
- 2012年FINA競泳ワールドカップ東京大会
- 50mバタフライ 6位、100mバタフライ 8位
- 日本選手権(25m)
- 50mバタフライ 3位、100mバタフライ B決勝1位
フィンスイミング
- 2013年 日本選手権
- 50M CMAS BF 優勝 日本新記録
- 100MCMAS BF 優勝 日本新記録
- 200MCMAS BF 優勝 日本新記録
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